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部屋から出てきたとき兄上はひどく上機嫌だった
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作者:
sd49tgtltfg
時間:
2014-7-10 18:41
標題:
部屋から出てきたとき兄上はひどく上機嫌だった
だから野盗は目立ってはならない。高名になってはならないのだ。 懸賞金額が金貨千枚を超えるような名うての殺し屋や暗殺者なら自分の首の価値が上がることを喜ぶかもしれない。
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しかし、野盗は違う。彼らは常道から挫折して堕ちてきた連中だけに己の力量の限界を嫌というほど身に沁みて理解している。彼ら野盗は個々が非力であるが故に群れるのだ。
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なぜ普段慎重な兄が古代兵器という、普通に考えれば男が商談をうまく進めるためについた嘘かもしれない信憑性の薄い話に何の疑いも持たず簡単に食いついたのか。
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男の思惑通り、兄の態度は急変した。兄はバルバリッチャに席を外せと言い、数時間部屋から出で来なかった。
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実力ある彼らは名を売ることによって仕事の依頼が増え、仲間内に力を誇示し牽制することができる。
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(あの時、あの間、あの道化の男は兄上と何を話したんだ? 部屋から出てきたとき兄上はひどく上機嫌だった。いや、上機嫌どころか僕でも見たことのない締りない薄気味悪い笑みを浮かべていた。今と同じ笑みだ、確実にあの時から兄上はおかしくなった) 焦燥にかき消される記憶を振り払って、バルバリッチャは今自分がすべき最善の処置を考えた。(兄上は狂っている、あの魔剣の虜になっている。妄想に取り付かれて現実の判断が出来ていない。止められるのは僕しかいない。今更、兄上を見捨てるわけにはいかない……) 暗く狭い岩の三叉通路を左に曲がろうとしたその時、その先の闇の中から重い直線的な衝撃がバルバリッチャの腹部に突き刺さった。 自分の鳩尾を襲ったものが何だったのかを確認するまもなく、瞬間的に足元から力が大地に奪われて、彼は膝から崩れていく。「……ぐ、あ…兄上――」 スローモーションでフェードアウトしていく視界の上に兄の顔がわずかに確認できた。http://www.gucci.smqcw.net 襲撃の回数は最小限、リスクの高い行動はしない、奇襲が鉄則。これが野盗としてやっていく上での常識だ。彼らマッシュウ兄弟もそのことは充分理解していた。vivienne 財布 だから兄も最初は不機嫌で乗り気ではなかった。だが途中で男はその町に古代兵器があると言い出した。
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今考えると不審に思う部分はたくさんある。そもそも古代兵器は全面的に連盟の管轄下にあり、取引が合法化されている低ランクの一部を除いてそうそう世間に流失するものではない。
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出る杭がすぐに打たれるように、中途半端に有名になってしまった野盗は腕利きの賞金稼ぎの格好の稼ぎどころになってしまう。
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