標題:
その瞬間
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作者:
ehgffyTht
時間:
2014-7-8 09:37
標題:
その瞬間
「――」 反動だけのその動き、簡単に避けられる。 だが目の前にあった剣が消えた。この瞬間を逃すわけにはいかない。
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何度も何度もこする。縄は切れない。そうこうするうちに、黒装束は目の前に迫り。 剣を振り上げた。
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自分で築いて。「……姫様」 戦って。 もがいて。 無理でも何でも、知った事か。 ――背中にはカーキッドがいる。
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今しかない。この時を逃して、もう一体いつもがくというのだろうか。 何でもいい、どうでもいい、縄をほどいてオヴェリアの元へ。
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まずは身を起こす事。どうすればいい? マルコは考えながらゴロゴロと地面を転がる。 岩がぶつかる、擦り剥ける。
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そして、「僕は、男だ」 剣を突きつけたその黒い影が、少し笑った気がした。 その瞬間。マルコは思い切り横から目の前の者に蹴りを飛ばした。
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頭上に光るそれを見た時、マルコは息を吞み。 そして同時に、自分の中で何かが切れたような感覚を覚えた。 振り下ろされた一閃を右へかわす。 かわした勢いから、膝を立てる。もう片方の足も踏み込む。腰で重力に逆らう、それほど強くない足腰に、立ち上がる力は強く強くかかったが。 それでも立った。 自分の足でまともに立ち上がる事ができたのは、久しぶりだった。 だが感慨を覚えている暇はない。「小僧ッ」 そこらにゴロゴロと控えている者たちがマルコの元へと駆け寄ってくる。 それにマルコは歯を食いしばり、「ウォォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 声を張り上げた。「オヴェリア様ッ!!!!!!」 石垣に向かい、走り、腕をこすりつける。 後ろに回した肩が抜けそうだ。 横から駆けてきた黒装束が剣を薙いだ。転がるようにマルコは避ける。 ピッと、縄が切れた感覚がした。今の剣が掠めたのか。 ピンと張っていた縄が緩む。 頭で地面を蹴って、もう一度立ち上がる。そして走る。 その間に腕をもがく。抜けろ、抜けてくれ。http://www.diesel.rezzpond.com そしてそんな動きで逃げられるわけがない。すぐに追いつかれ、逆に蹴り飛ばされる。 転がった木材に背中からぶつかる。エアジョーダン6 そこで半身を何とか起こし、木材に縄目をこすり付ける。 ささくれ立った部分が皮膚を刺すが構っていられない。
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だがマルコの焦りをあざ笑うかのように、監視の黒装束はゆっくりと歩いてくる。 他の者も異変に気づき剣を持ちマルコの元へ来ようとしている。
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