標題:
」 鈴さんの顔が苦痛に歪む
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作者:
erwbstyrtt
時間:
2014-6-11 18:21
標題:
」 鈴さんの顔が苦痛に歪む
「確かに、あれは鈴と叔父だ。鈴は多分、普通に父親と過ごしてるつもりなんだろう。でも、それは一歩間違ったら犯罪につながる……。榊さん、さがってて」 澄吉先輩が、私を少し後ろに庇ってくれる。 私たちは、ベンチで会話をしている二人をじっと見ていた。 誘拐事件だなんて、思い起こさせないような、ゆったりした雰囲気。 ただ、親子が会話してる。そんな当たり前の風景なのに……。 少し、会話がきこえてきた。「……だね。……ろそろお母さんが心配……な」「………ないか? ……う少し……だよ」「でも……。ごめんなさい、もう帰らなくちゃ」 最後の鈴さんの声だけは、はっきり聞こえた。 もう六時近いから、そろそろ帰ろうとしてるんだ。「待てよ!」 鈴さんのお父さんが、鈴さんの腕を掴む。「痛(い)っ!」 鈴さんの顔が苦痛に歪む。「もう少しだけだから……さ。鈴?」 黒い笑み、ってこんな表情をいうんだって、思った。 怖い……誰かの笑顔が、こんなに怖いものだと感じたのは、初めてだ。 でも、鈴さんが危ないって思えたから、飛び出そうとした……。http://www.hermes.235-28thstreet.com「俺が鈴を、守ってやらなきゃいけないんだ」 先輩の瞳は、どこか茅都の瞳に似ていた。 何かを決意したような、強い、まっすぐな瞳。マークバイマークジェイコブス 財布「鈴の母親から連絡があったんだけど、急患で手が離せないって……看護師をしてるんだ」 先輩のその言葉とともに、電車のドアが開いた。
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「え……? っ!」 茅都に、口をふさがれる。「向こう……あのベンチに座ってるの、鈴だ。その隣にいるのはきっと……。ゆずか、ここにいるのは危険だ」
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「誰もいないみたいですね……。あっ!」 少し先に、茅都の姿が見えた。「茅都!」「ゆずか……。黙って!」
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「行きましょう!」 鈴さんのことはあまり好きじゃない……だけど、澄吉先輩の決意を無駄にしたくない。
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香坂市から美浜町までは、電車で四駅。 茅都の家に最寄の駅からだと三駅……茅都の方が早く着くだろう。
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「そう、なんですか」「だけど、俺の叔父が迷惑をかけていることにはかわりない。それに……」「それに?」
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電車に揺られながら、澄吉先輩が口を開いた。「俺の父親は、鈴の兄なんだ。つまり、現状況では俺と鈴は血がつながってないことになる……」
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1-7 公園のベンチ
茅都との通話を終えてすぐ、澄吉先輩に事情を説明した。 先輩はすぐに内容を把握してくれたから、私たちは急いで美浜公園に向かった。
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