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時間:
2014-6-9 12:42
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熟慮した結果、クローリクは下僕である鈴代一樹に言伝を命じた。 クローリクに幻滅することもなく、意気顕揚と一樹は命令に従った。主人が活力を取り戻したことに心から喜んでいるようだった。
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「これ……良ければ、貰ってください。お守りです」「これは……なんだ?」 細長い黒い布はリボンのようだが、それにしては布地が少し厚い。 外国人のクローリクには馴染みのないそれについて、一樹が説明する。「ハチマキです。それを頭に巻いて必勝を祈願する道具です」「フン……クロオビという奴か。色気のないプレゼントだな」 クローリクは何か勘違いしているようだが、一樹は苦笑して流した。 ハチマキを受け取り、クローリクは寂しげに微笑む。クローリクのそんな表情を初めて見る一樹は、意外性と儚げな可憐さに見惚れて固まった。 蝋燭に照らされるクローリクの姿は、今まで見たどんなモノよりも美しかった。「一樹……私はこの一戦で燃え尽きてしまっても良いと思っている」「え……?」http://www.crocs.lowercasewriters.com 正直なところ――クローリクは一樹のことが良く分からない。 自分に惚れているのは分かる。だが、その感情は受け流してやった。「私にその気はない」とハッキリと振ってやった。オークリー サングラス アマゾン 単なる面食いでズルズルと纏わりついてくるだけと思いきや、どれだけ現実を見せても幻滅することなく、一途に着き従ってくる。
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だからといって面と向かって挑戦すると戦意に影響する気がした。興奮のあまり冷静さを失い、相手に付け入る隙を与えかねない。
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恋を知らない少女は一人、考えながら支度を整える。 時刻は既に夜半過ぎ。深い深い夜だった。 薄暗い室内で蝋燭の明かりだけを頼りに、クローリクは意識を研ぎ澄ます。決闘の刻までは、もう僅か。
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部屋の戸が開かれ、誰かが入ってくる。「失礼します……」 一樹だった。 役目を終えた今、クローリクに最後の別れを告げにきたのかと思いきや、一本の布を差し出してきた。
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犬のような少年だ。いや、犬でも酷に扱われれば主人を嫌う。 一樹はどうして、ここまで愚直に献身できるのだろうか。人を好きになることは理屈ではないのか――。
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日本では決闘に際して、果たし状を矢に括り付けて相手の家に撃ち込む――と聞いたことがある。
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だが、矢など撃っても都合よく相手に気付いてもらえる保証はないし、そもそもクローリクは決闘相手の家を知らない。
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