標題:
第186話
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作者:
gfxfwmkery
時間:
2014-6-7 18:41
標題:
第186話
今はただ葵を元気づけようと、葵を慰めようとすることしかできない。 今の弱い俺には──それしか妹にしてやれない。
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結局……俺は変わっていない。 まだ弱いまま、これじゃあみんなを──暮葉を守ることができない。「冷静……か、それはねえよ。俺も葵と同じだ」 だから──俺は正直に葵の言葉を否定する。「そ、そんなことないよ! お兄ちゃんカッコよかったよ? 一人で葵を助けに来てくれる姿が正義のヒーローだったよ」「正義のヒーローが、暴力なんて振るうと思うのか? 誰かを殺せると思うのか?」「こ、殺すって……お兄ちゃん、あの不良の人を殺したのはお兄ちゃんじゃないんだよ?」「アイツは、俺がさっさと倒していれば死ぬことはなかった。お前を人質に取られる前に倒してしまえば命を失わなかった。けどアイツは殺されたよ……俺が弱かったから、俺に倒される前に──殺人鬼に殺されちまったよ」http://www.diesel.235-28thstreet.com「う、うん……でも、さっきの……っ」「大丈夫、俺が……俺がいるから、だからお前は大丈夫だ」 俺は開いている右手で、葵の頭を撫でてやった。air jordan 1 本当はどうすればいいのかわからない。あの悲惨な状況を見て、おそらく精神的にも参っているだろう葵に、なんて言葉をかけてやればいいのか──俺にはわからない。
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甘えると言うよりは、抱きつくことによって恐怖を和らげている……と言う感じだ。「大丈夫だ、俺たちは助からから──必ずここから逃げれるから」
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いや、その前に──あの殺人鬼に殺されるかもしれない。「お、お兄ちゃん……っ」 言いながら、葵が俺の二の腕にしがみ付いてくる。
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「それでもだよ、すごいよ……お兄ちゃんは。だって……すごい冷静だったもん」 冷静、か……葵にはそう見えたのかもしれないけど、それは途中までだ。本当は小便漏らしそうなくらい怖かった……本気で死ぬかと思った。不良を壊れた身体を見た時、嫌な汗が噴き出て葵と一緒に叫びたくなった。本当に強いヤツなら──そこで動揺しないハズである。
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「お兄ちゃん……やっぱり、お兄ちゃんってすごいよね」「それはないだろ。俺は……何もできないただの馬鹿男だぞ?」
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え~っと……正門はどこだったかな。追手は多分すぐに来るだろう。捕まってしまう前に大学から逃げ出さないと、今度は俺も葵と一緒に捕まってしまうぞ。
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第186話,浜島雅人
俺と葵は廊下を歩き、時々倒れる不良達の姿を見ながら、どうにか脱出に成功。現在誠和大学の広い敷地内をさ迷い、どうやら図書館の近くに来たらしい。
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