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時間:
2014-5-31 18:14
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だからこそ、私だけで逃げろと、そう、言うのだ。 自由にだけしておいて、私の願いを、知らない。
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それを、知ってもらわなければ――――私の中で、何か得体の知れないものが、ぞろりと、鎌首をもたげた。それは決して不快なものではなかった。このまま、この衝動に、身をまかせてしまいたい。内なる誘惑に、私は、逆らうことができなかった。 フィーブに、私がどれほど愛しているか、知ってもらわなければならないな――――― 私であって私でないものが、歌うようにつぶやく。まるでそれが合図ででもあったかのように、くらりと、すべてが、揺らぎ、溶け消える。 私もまた、溶けてしまう。 その灼熱の酩酊を、私は、ただ、黙って、受け入れた。http://www.sunglasses.ifit4u.com フィーブの願い。 それは、私が、自由を取り戻すこと。 しかし、フィーブは、知らないままだ。自由を取り戻したとして、傍にフィーブがいない自由では、今の私には、もはや意味がないということを。サングラス フィーブがいてこその自由こそ、私が欲する唯一のものだと言うことを、フィーブは知らないでいる。
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フィーブのからだの震えが、切ない。 フィーブのことを、抱きしめたかった。 どれだけ、ここから飛び出したいと思っただろう。しかし、今飛び出したところで、フィーブを助けられはしない。元の木阿弥どころか、本末転倒でしかない。フィーブのしたことのすべてが、無駄になる。それは、痛いほどに、真実だった。
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フィーブさえいてくれれば、フィーブのぬくもりを胸の中に感じてさえいられるならば、実は、ここで閉ざされつづけていようと、かまわないとまで、思えるのだ。
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フィーブの、血を吐くばかりの願いが、感じ取れた。 聾がわしいほどの音をたてて入ってきた男たちが、そのうちのひとり、見覚えのある男が、フィーブを嘲りはじめる。滴る悪意に、あの男が、フィーブを妬(ねた)んでいると、察した。
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アーキス 3
Ⅵ アーキス『アーキス、いいか、オレが奴らをひきつけている間に、逃げろ。おまえのクビキはもうない。おまえは、竜だ。どうやってでも、逃げれるだろ』
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こんなにも、私は、フィーブを、愛している。 ―――そう、愛しているのだ。 逃げるなら、フィーブも共に逃げるのでなければ、意味がない。
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押し込まれる寸前にささやかれたのは、フィーブの妄信に近いほどの、きつい確信だった。 ―――自由になってくれ。
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